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NO・7 GO FOR BREAK!《当たって砕けろ!》
タイガースの優勝で、大阪中が興奮のルツボと化してる秋のそんなある日。
人気のないグランドで、黙々と走り続ける男達がいる。
顔を見れば高校生とも大学生でもない、まして草野球の連中とは違う精悍な顔立ち。
Tシャツの背中からは、汗が滝のように流れ落ちている。
ここは、大阪は堺市、新日本製鉄のグランド。
かっての社会人野球の強豪。《新日鉄堺》のグランドだ。
《兵どもの夢の後》
野球部の休部にて、現在は、地域の少年野球等に開放している、このグランドで彼らは《夢》を追い続ける。
そのチャンスを与えてくれた男こそ。成城工業から新日鉄堺・近鉄バッファローズそしてMLBに挑戦し日本人大リーガーの先鞭をつけた、《野茂英雄》氏だ。
昨年、氏は¥3000万の設立資金を投入し、未だ野球を続けたいアスリート達のために社会人クラブチーム《NOMOベースボールクラブ》を設立した。
現在約20名のアスリート達が夢を追いかける。
元社会人チームの主力打者もいれば、大学野球でのエース・甲子園で花を咲かせた、球児達。生活の基盤をアルバイトや夜間の工事現場に求め、都市対抗・日本選手権の出場をめざすアスリート。
その中にかっての教え子 《天満克之》がチームのキャップテンとして、チームをまとめている。
近大高校から、近畿大学へ 3回生の時には、大学選手権を制し、社会人野球のデュプロの捕手として活躍していた、そして、今都市対抗出場を夢見、もうワンランク上での野球を仲間と追い続けている。
自慢の強肩がいつの日か求められることを信じて。
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